http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/061130/erp061130020.htm
【パリ=山口昌子】フランスでサッカーのサポーターが警官に射殺された。事件の背景をみると、根深い人種差別が浮かび上がってきた。 23日、パリのスタジアム、パルク・デ・プランスでは欧州連盟(UEFA)杯のパリ・サンジェルマン(PSG、フランス)とハポエル・テルアビブ(イスラエル)の試合が行われていた。 2-4と屈辱の大敗を喫したPSGサポーターが近くの地下鉄駅付近でイスラエル国旗を持ったハポエルサポーターの若者を見つけ、「汚いユダヤ人!」などと叫びながら取り囲んだ。おびえた若者は警戒中の私服警官に助けを求めた。 目撃者の証言によると、警官は若者をかばいながら近くのファストフードの店内に逃げ込み、催涙弾を投げた。しかし、約150人に膨れあがったサポーターの攻撃は激しさを増し、店のガラス窓を壊し始めたため、たまりかねた警官が発砲。PSGサポーターの1人が死亡、1人が重傷を負った。 サポーターたちは私服警官が仏海外県出身の黒人だったため、「汚い黒人!」とののしった。周辺警備にあたっていた警官隊の救援も遅れた。 警官は拘置され、発砲が正当な職務執行だったかどうか監視総局の取り調べを受けたあと、25日、パリ検察局の予審に「証人」として出頭し、釈放された。「正当防衛」が認められそうな状況だ。 PSGは1970年の創立で国内リーグ戦で2度優勝、UEFA杯の前身、カップ・ウィナーズ・カップを制したこともある人気チームだが、サポーターの中には「ブローニュ・ボーイ」と言われる極右グループがおり、人種差別や暴力行為事件を頻繁に起こしている。13日にも2人がセネガル出身のサポーターに対する暴力行為で禁固4カ月の有罪判決を受けたばかりだ。 今回の事件では警官と若者への「集団暴力」と「人種差別」で予審が開始され、PSGサポーター3人が「反ユダヤ主義暴力」「公権力に対する暴力行為」「ファストフード店への損害」で拘置され、1人が本格的な取り調べを受けている。2人は「公権力への侮辱罪」で裁判所に出頭することを条件に釈放された。 サルコジ内相は25日にパリ警視総監に対し、競技場への出入り禁止者の「完全リストの作成」を命じ、「ナチ式敬礼や肌の色の異なる選手へのサルの鳴き声」も禁止したが、人道団体「SOS人種差別」はPSGのサポーターへの対策が寛大すぎると非難している。(産経新聞) - 11月27日8時1分更新
http://www.jpmoins.com/index.html
『J.P.モアンのフランス・サッカー幻想交響曲』様
第646~648回に詳しい事情が紹介されております。
http://www.jpmoins.com/archives/no646.html
http://www.jpmoins.com/archives/no647.html
http://www.jpmoins.com/archives/no648.html
また...
http://blog.goo.ne.jp/tn0616558433
『sportstalk@sportsbar』様
12月4日更新の日記にこの事件の後日談が紹介されてました。
この件に関しては、フランス人にしか分からない歴史的・民族的な問題が横たわっており、一日本人が偉そうに評論できる問題では無いとも思われるので、あえて評論は差し控えたいと思う。
ただし、一ゴール裏ウォッチャーとしてはこういう事件があることに目を背けてはいけないと思う。